ブログ 128 リアクタンスX と 角周波数ω と エネルギー 理論⑥

問題集 p.170 Q4 交流の基礎(2)H17Q16

 

交流回路の謎の回路素子はなんですか~の問題。

なんとなくでウル覚えの計算式は立てられるのですが。。。

解説読むと。。どこからその数値がやってきたんだ? ってなりました。

理解度が高くないと。。L なの C なの?って b)問題でも不安になりながらの計算

色々、噛み砕いたので シェアしちゃうぞ~

<H17Q16>

図の交流回路において、回路素子は、インダクタンスLのコイル又は静電容量Cのコンデンサである。この回路に正弦波交流電圧 V=500sin(1000t) (V)を加えた時、回路に流れる電流は、i=-50cos(1000t) (A)であった。このとき、次の a)及び b)に答えよ。

f:id:tetsuya-lets-go-easy:20200604162635g:plain

a) 回路素子の値として、正しいのは次のうちのどれか。

  1. C=100nF
  2. L=10mH
  3. L=100mH
  4. C=10nF
  5. C=10μF

b) この回路素子に蓄えられるエネルギーの最大値Wmax(J)のあたいとして、正しいのは次のうちのどれか。

正し、インダクタンスの場合には1/2Li^2、静電容量の場合には1/2Cv^2のエネルギーが蓄えられるものとする。

  1. 125
  2. 25
  3. 12.5
  4. 6.25
  5. 2.5

 

と数字が沢山ですが。。 こんなのが電験三種の理論の試験です。

図は極めてシンプルですね。

 

分かっていることは

  • V=500sin(1000t) (V)
  • i=-50cos(1000t) (A)

電流がマイナスになるんです。。なので電流の位相が遅れるので回路素子はインダクタンスでLのコイル。 (不安になって色々調べました ↓ )

ちなみに正弦波交流に sin とか cos とか入ってますよね。

私の理解だとcos =力率とか =有効電力 とか

sin = 無効電力 とかだったんですが。。。今回の場合は違うのかな。。

で。。勿論調べました ↓ こちらが分かりやすい

とりあえず、問題集の解答にも書いてあるので、使用されている回路素子はLで間違いなし。 次は大きさですが

XL = V/I  ですよね。

すると。。V/I = (500/√2) / (50/√2) =10 (Ω)

。。。うん。。何故に  /√2 したかって?。。実効値にしたんだと思います。

XL = 10Ω なので。。。 

XL=ωL より。。。

L=XL/ω = 10/1000 = 1/100 = 0.01(H) = 10 (mH)

よって a) の答えは 選択肢 2番!

 

続いて エネルギーの最大値 Wmax (J) は計算式も提供されているので簡単

Wmax = 1/2 L i^2

= 1/2 x 10 x 10^-3 x 50^2 x cos^2(1000t)

= 12.5 x cos^2(1000t)

エネルギーの最大値は cos^2(1000t) = 1 の時なので、

Wmax = 12.5 (J)

よって b)の答えは 選択肢の 3番!

よし。。終わり 。。じゃねえよ。。 サラッと流しましたが。。

なぜcos^2(1000t) = 1 が最大値なんでしょうか。。疑問なので検索じゃあ!!

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つづく。。。

これかな? 

 -1 ≦ sinθ ≦ 1 、 1 ≦ cosθ ≦ -1

結局はこの範囲での数値なので、cos^2 でも最大値は= 1 でした。

良さそうですよね。 ♪ スッキリしました? では良い一日を。