H28 Q25, p.258
配線系統の保護に関する記述として、不適当な物はどれか。
- 高圧配線の地絡保護のため、地絡継電器を施設する。
- 高圧配電線の異相地絡保護のため、過電流継電器と地絡継電器を施設する。
- 高圧配電線の短絡保護のため、過電圧継電器を施設する。
- 低圧配電線の短絡保護のため、柱上変圧器一次側に高圧カットアウト(ヒューズ付)を施設する。
この問題。。。とってもナイスです。
私がハッキリ理解していない所をグサッとついて来ています。
高圧配電系統の保護は、一般的に配電所に施設してある過電流継電器、地絡継電器により検出され、自動的に高圧配電線に接続されている遮断機を開放し、送電を停止する。 (地域開発研究社、過去問集の解説より)
なるほど。。。
これすらも、認識外でした。
こういうのって教科書や資料集にサラッと書いてあったりして、そこにフォーカスを当てて問題を出されると。。。???。。となり「ボーッと生きてるんじゃねぇよ!」とチコちゃんに叱られちゃいます。
一般に配電用変電所では、この2つの継電器が組み合わせた方式で採用されているようです。そしてそれを、保護継電器(Protection Relay)と呼ぶようです。
-
過電流継電器 - Wikipedia 過電流継電器は。。短絡事故やカフカ事故の発生を検出する
-
地絡継電器 - Wikipedia 地絡継電器は。。大地との接触により発生する地絡事故を検出する。
*あまり分かりやすい画像がないのですが、上記のリンクが概要の説明です。
*横のイメージは Amazonで検索したら出てくるそれぞれの商品です。こんなリレーとちょっとした操作盤が一体化されてる機械ですので、あまり印象に強くは残りませんよね。
ちなみに、今回の問題に出てくる
-
過電圧継電器 - Wikipedia イメージは上記の2つとほぼ同じ
高圧カットアウトは、電柱上の変圧器の一次側に利用されてたり、需要家の施設内の変圧器や進相コンデンサの1次側に利用されているようです。
最後に、もう一つのテーマ 「異相地絡」について。。
異相地絡事故は、短絡事故と地絡事故が同時に発生するものである。これは主に雷によって異相のがいしが、亀裂を生じた場合に、線間短絡、電圧線の地絡などを生じるものである。 (地域開発研究社、過去問集の解説より)
異相地絡について質問です。下図の2にて、異相地絡があります こ... - Yahoo!知恵袋
ヤフー知恵袋も同じような事を説明してますね。
今回の問題の答えは 3 でした。
高圧配電線の短絡保護には、OVR でなく過電流継電器OCRが必要でした。