ブログ207 短絡電流と遮断器
最近、「電力」の科目の電気数学の学習をしているのですが、
数学って、一歩間違えると…
睡眠薬ですよね。
回路図があって、数値があって、説明文があり、条件が提示されているのに…
解き方分からないとか、計算が複雑だったりすると、意識朦朧としてきて、気付いた時には… あっ… 寝落ちしてた… って
なので、数学思考が必要な問題は自宅で、細かく意味を検索して調べて、例題や方程式を学んでからやる様にしてます。
あと、分かってても式を書く。細かく式を書く。これの大事さに気付きました。
☝ これですけど、子供に数学教える時も式を書かない子が多かったりするんですが… 式を書くのは、階段の一歩一歩を足元見て歩くような物で、式を書かないのは登山するのに山頂だけを見て大股で歩く(ジャンプしてなるべく一歩や二歩で登頂する)ような感覚かなと思います。
山が高くなると麓から山頂が見えなかったりしますし。方向決めて足元みて一歩一歩いかないと足元すくわれます。
さてと、今回の本題は…
短絡電流
って何だろう?
電気工事士やってて今更ですが、
作業してる時に意識してる訳でもないので…
一般の方と対して変わらない知識レベルだったりします。
街の電気屋さんとか、電気工事の人に、
「この回路の短絡電流は幾らですか?」とか聞いても… まー知らないから、何だかんだ言われて誤魔化されると思います。
向こうもプライドあるから知らないとは言えないと思うので違う話しして誤魔化します😆
私は知りませんでした、学んだ事はある筈なんだけど… 普段使いしてないからパッと計算方法も出てこなかったり… (言い訳ですね😅)
こういう計算がちゃんとできる人は、ほんの一握りの希少で優秀な方々だけです。
でね、短絡電流ですが、
Is = 100 In / %Z
って公式がありまして…
定格電流値と %インピーダンス が分かると短絡電流値が求められるという
そして定格電流値は三相三線式だと
P=√3 In Vn
の公式で求められる
私の今回の疑問は、ココから…
短絡電流を遮断する事が出来る遮断器、
その選定に「定格遮断容量」って考え方があり… 12.5kA, 16kA, 20kA....などなどあるようで
たとえば、短絡電流が計算上で 13kAの時はワンサイズ上の16kAを選ぶ…
で良いようだ…
私の疑問と言うか、ブレーカー的な感覚的だと13kAなら12.5kAでも良いんじゃない?と思いがちなので…… 凄い要注意です。
13kAなら、それ以下の短絡電流に対応できるようなので… ワンランクアップの遮断器の選定が必要なようです。
リンク乗せておきます。
上のリンクより参照 by 電気設備の知識と技術
VVF1.6 を100m敷設させたとき0.9Ωの抵抗があり。。
この電線路の末端を短絡し、100Vの電圧を印加した場合、約111Aの電流が流れ、その全てが電線に発生する熱負荷である。
1秒毎に25℃弱の温度上昇が発生するという。電線からは一定速度で放熱するが、発熱量の方が多ければ温度は上昇するので、3~4秒もすれば被覆は全て溶融し発火する。
電路が短絡すると極めて高い熱が電線全体から発生するので、電線を被覆しているビニルやポリエチレンは、加熱され溶けてしまう。内部の銅線も発熱によって損傷してしまい、短絡事故を経験した電線は著しい性能低下が発生する。
恐ろしいですね。。電気は怖い
通常ですと、配線用遮断器が発動して電気の流れが止まるのですが。。
遮断機なしとか、保護する機能が少なかったら
火事ですね...
今回は以上です。
電気は正しい知識で扱えないと危険です。
私もそうなれるように頑張っていきます。