ブログ 81 PF・S型受電設備の話 ヒューズの1相が遮断したらストライカで3相とも開極できるの?

H29 Q32, p.190

 

今回の話は。。イメージはこんな感じの電気部品の話をします。

 

簡単に言うと、高電圧のヒューズです。 

この機能が私の想像を超えていました。 そんな問題をご紹介します。

<Q32> PF・S型受電設備の主切断装置として用いる限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. 相間及び側面に絶縁バリアを取り付けたものとする。
  2. 限流ヒューズは、一般に過負荷保護専用として使用する。
  3. 高圧交流負荷開閉器は、3極を同時に開閉する構造である。
  4. 限流ヒューズの1相が遮断した場合は、ストライカが動作して欠相運転を防止する。

 まずPF・S型受電設備のイメージはこちらです。 1種電気工事の試験で主に取り扱われるキュービクルですね。PF・S型キュービクル式受電設備 日本電機産業㈱

ちなみに、

  • PFS = Power Fuse Switch = 限流ヒューズ =短絡保護
  • LBS = Load Breaker Switch = 交流負荷開閉器 = 高圧電路の開閉
  • PC = Primary Cutout Switch = 高圧カットアウト =過負荷保護

と3つ並べましたが、

この情報で問題の答えが 2 だと分かります。

 

私は、認識が甘くて4番を選んでしまったのですが。

4番の「ストライカ」= 源流ヒューズが溶断した場合のお尻から出るピンですよね。

 

しばらく耳にしていなかったので「ストライカ」って何だっけ?

から、ヒューズのピンが出ても3相の開放には繋がらないか~と認識してしまい、これを選択してしまいました。。が。。実は3相に働く構造になってるようです。

PFSはLBSの一部ですからね、

LBSの機関への連動すれば簡単にできるのだと思います。

しかし、それを可能にするには。。。

この「ストライカ」に余程のパワーが無いといけませんし

自身の溶断を表示する機能 < LBSの3相を開放する機能

だったんですね。 誤認識していました。

 

名前の「ストライカ」 = Striker  和訳:打つ人 ですもんね

短絡を検知して、自身が溶断して線路を保護し、同時に力強い一撃で仲間も守る!

。。。限流ヒューズ様。。。勇者だったんですね ♪

 

*以前にもこちらのリンクを利用させていただきましたが、見やすいのでもう一度!