ブログ 103 電気鉄道の集電性能の向上対策。。また電車の話ですよ

H26 Q44, p.415

 

また電車の話です。 このブログで電車技術の話を何度もしています。。

電車好きとかマニアとかじゃないのですが。。

結構奥深いので、勉強する方としては理解できると 「へ~」 って感じで楽しい分野だなぁと マニアの方々の気持ちが少しづつ理解できるようになってきています。

やっぱり、動きがある技術っていうのは3次元で複雑でして。。

日本や世界の技術の結晶が詰まっている。。感じが良く分かります。

 <Q44> 電気鉄道の高速用電車線における集電性能の向上対策に関する記述として、もっとも不適当な物はどれか。

  1. トロリ線は、支持点より径間中央を静的に高くする。
  2. 電車線の両端に自動張力調整装置を設置する。
  3. 電車線のばね定数の変化を小さくする。
  4. 高張力で軽量なトロリ線を採用する。

 

今回の問題も、私にとって新しかったので、最初はイメージが沸きにくかったのですが。 これは電車の集電性能なので、上部に付いているパンタグラフ

 

 パンタグラフ ↑ これと電車線との接触の話。

それが今回の問題の中身だと気づきました。

 それでは、まず

 

選択肢の2、「自動張力調整装置を設置する」、リンク↓ こんなのです。

選択肢の3、4 これらの選択肢も2番と同じように、電車線の張り具合の話です。

3の「ばね定数の変化を小さく」は電車線の上下運動を小さく

4の「高張力で軽量なトロリ線」も電車線の上下運動を小さくするために高張力で軽量なトロリ線の採用。

なので、2.3.4は問題なし。

選択肢の1番も 同じく電車線の話で、「支持点(2番の自動張力調整装置の点)よりも径間中央を静的に高くする」 と言うことは、中央が上に高い弧を描くようになるイメージだと思うのですが。。。 多分これ良さそうな設計じゃないのが何となく分かりますよね。。。パンタグラフがトロリ線に接触しながら電車が走るのですから、なるべく水平な方がいいと思いますし。

パンタグラフの押し上げ量は、径間中央ほど大きい。パンタグラフの上下運動は、できるだけ小さい方が集電特性がよいので、径間中央のトロリ線の高さを支持点より静的に下げて設備する架線構造を採用し、パンタグラフの上下運動を抑える方法が採用されている。(過去問の解説より、地域開発研究所)

と、言うことでして。。逆に下げるでしたね。

なので答えは 1番になりました。