理論① 過渡現象1 p.290
電験3種になって、計算やセオリーの話が多くなってしまいそうです。
「過渡現象」ってわかりますか?
1級電気工事施工管理の試験にも出てきていました。
過渡現象とは、ある定常状態から別の定常状態に移るまでに起こる現象(電圧や電流などの時間的な変化)のことをいいます。(参照:上のリンクより)
この現象に「時定数」って言葉があるようです。
時定数は過渡状態での変化の速さを表わす量で、時定数が小さければ変化する速さは速くなり、時定数が大きければ変化する速さは遅くなります。(参照:上のリンクより)
今回の問題はこの「時定数」の話になります。
<Q1 p.290>
図の様な回路において、スイッチSを①側に閉じて、回路が定常状態に達した後で、スイッチSを切り替え②側に閉じた。 スイッチS、抵抗R2 及びコンデンサCからなる閉回路の時定数の値として正しいのは次のうちのどれか。
ただし、抵抗R1=300Ω、抵抗R2=100Ω、コンデンサCの静電容量=20μF、直流電圧E=10Vとする。
τ(タウ)=時定数
RC直列回路の時定数の公式
- τ = RC
これ公式暗記してないと解けない問題でした。教科書にもそう書いてある。。
今回の問題では。。
τ=R2 x C =100 x 20 x 10^-3 (S) =2.0 (ms)
よって答えは 4 番でした。
*私の独自解釈コーナー
ブログとしてはこれでは読みがいが無いと思うので。。
まず、過渡現象というのは、スイッチを切り替えた時に電気が一瞬戸惑う切換直後の現象です。
例えば。。真っすぐ走ってたのに急に右に曲がれって言われても。。。急には反応出来ないよ。的な機械の現象です。
そして、今回の時定数は、その反応時間、そこが今回の問題でした。
今回の装置は、なんと 2ミリ秒で完了させているので迅速ですね。